Monday, December 18, 2017 11:37 AM

鹿島、清水建設を捜索 リニア工事で受注調整か

 JR東海が発注したリニア中央新幹線の工事を巡り、入札前に協議して受注予定者を決めていた疑いがあるとして、東京地検特捜部と公正取引委員会は18日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで大手ゼネコン鹿島(東京都港区)と清水建設(中央区)の本社を家宅捜索した。近く大成建設と大林組も捜索し、総工費9兆円に上る巨大プロジェクトの入札の実態解明を急ぐ。

 JR東海によると、リニア関連工事は2015年以降、計22件の工事契約を締結。「スーパーゼネコン」と呼ばれる大林組、鹿島、清水建設、大成建設の大手4社が代表の共同企業体(JV)が、うち15件を3〜4件ずつ受注している。

 特捜部は、このうち名古屋市の名城非常口新設工事の入札で不正があった疑いがあるとして、偽計業務妨害容疑で大林組本社を今月8〜9日に捜索した。(共同)