Tuesday, December 19, 2017 10:05 AM

米、経済安保に照準 不公正是正、中国に対抗

 トランプ政権が18日公表した新たな国家安全保障戦略は「最強の軍事力」の維持をうたうと同時に、米経済の成長と公正な通商政策の追求にも力点を置き「経済安全保障こそが国家安全保障」と訴えた。中国による不公正貿易や知的財産権の侵害を問題視、経済安保の観点からも中国に対抗する構えを鮮明にした。今後の米中関係に影を落としそうだ。

 トランプ大統領は18日の演説で、順調な経済成長が「米国にとって最強の武器の一つになる」と述べ、経済が安保に果たす役割の重要性を強調。米経済の繁栄は「海外での影響力確保に必要だ」と力説した。

 新戦略は米経済を弱体化させてきた一因が不公正貿易にあるとして、中国の問題点を挙げながら「経済侵略や不公正な貿易慣行はもはや容認しない」と宣言した。(共同)