Tuesday, December 19, 2017 10:05 AM

中露、日米一体化を警戒 トランプ政権は歓迎

 日本政府が19日、地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」導入を閣議決定したことについて、トランプ政権は「北朝鮮への対抗策に厚みが出る」(米政府関係者)と歓迎している。中国、ロシアはこれに対し、北朝鮮の脅威を口実にした中露両国への包囲網構築の一環だと反発、日米の軍事的一体化を警戒している。

 北朝鮮への警戒感を募らせるトランプ政権は「進化する脅威に優勢を保つ」(国防総省当局者)として重層的なミサイル防衛体制の拡充を急いでいる。イージス・アショア導入で自衛隊の能力が一段と向上し、日米同盟深化に寄与すると評価している。

 トランプ大統領は「米国第一」を掲げ対日貿易赤字削減に強い意欲を示す。高額な米国製防衛装備品の日本への売却は、トランプ氏の意向とも合致しており、米側が好意的な背景になっている。(共同)