Tuesday, December 19, 2017 10:06 AM

河野氏、慰安婦合意履行を 康氏、首相の五輪出席要請

 河野太郎外相は19日、韓国の康京和外相と東京都内の飯倉公館で会談し、旧日本軍の慰安婦問題を巡り最終解決を確認した2015年の日韓合意の着実な履行を求めた。康氏は、韓国政府内における合意の検証状況を説明する一方、来年2月9日開幕の平昌冬季五輪に合わせた安倍晋三首相の訪韓を要請した。両外相は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への圧力強化と、未来志向の日韓関係構築を確認した。

 康氏は首相とも会談。首相は「韓国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国だ。両国がさまざまな課題をコントロールしながら、未来志向の関係を切り開きたい」と述べた。北朝鮮問題では、日韓と日米韓の緊密連携で一致した。康氏は五輪出席を直接求めたが、首相は即答しなかった。

 康氏の来日は就任後初めて。昼食を交えた約3時間の会談で、康氏は慰安婦合意を巡り、韓国外務省の作業部会による検証作業の進捗状況を説明。河野氏は、ソウルの日本大使館前にある少女像撤去を含めて「着実な実施が重要だ」と強調した。韓国側は「合意は国民感情から受け入れられない」との立場。同省当局者は19日、結果を27日に公表するとした。(共同)