Tuesday, December 19, 2017 10:07 AM
地上型イージスの導入決定 政府、23年度運用目標
政府は19日の閣議で、海上自衛隊のイージス艦に搭載している迎撃ミサイルシステムを新たに地上に配備する「イージス・アショア」を2基導入すると決定した。北朝鮮の核・ミサイル開発を新たな段階の脅威と捉え、対処のためには弾道ミサイルから日本を防衛する能力の「抜本的な向上」が必要だと判断した。2023年度の運用開始を目指す。配備先は秋田市と山口県萩市の陸上自衛隊演習場を候補地として検討している。
小野寺五典防衛相は記者会見で「弾道ミサイル防衛に可及的速やかに対応してほしいという国民の要請がある。最速で進めていく」と表明した。
政府は巡航ミサイルの迎撃能力を付加することも視野に入れる。年明けから見直し作業が本格化する防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」に、さまざまなミサイル攻撃への対処力強化を盛り込む方向で検討を始めた。長距離の巡航ミサイルを多数保有する中国への抑止力を念頭に置いた対応とみられる。(共同)
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