Wednesday, December 20, 2017 11:11 AM

独、選挙後の政治空白最長 政権樹立難航、欧州に影響

 ドイツでは9月下旬の連邦議会(下院)選挙後の新政権樹立協議が難航し、政権不在期間は20日で87日と戦後最長になった。暫定政権の首相としてメルケル氏は選挙で第1党となった自らの保守政党と第2党の中道左派政党との大連立を目指すが、政策の違いから政権発足が来春にずれ込む恐れがある。ドイツの政治空白は欧州連合(EU)の政策にも影響を与えそうだ。

 メルケル氏の暫定政権は現在、法案提出や重要な政府人事の決定を避け、EU首脳会議や国際会議の場でも次期政権に影響するような行動は控えている。

 EU内で絶大な影響力を誇り「欧州の盟主」と呼ばれるメルケル氏は、英国のEU離脱交渉が重大な局面を迎える中で手足を縛られた状態だ。(共同)