Wednesday, December 20, 2017 11:12 AM

北朝鮮外交の鍵握る要職 米次官補、対話は難航必至

 トランプ政権は19日、東アジア・太平洋地域を担当する国務次官補に代行職のスーザン・ソーントン氏を格上げする人事を発表した。米国の北朝鮮対応の鍵を握る要職。核・ミサイル開発を進める北朝鮮を対話に引っ張り出すことが当面の最重要課題だが、北朝鮮は米が求める非核化の意思を示しておらず、対話の実現は難航必至だ。

 ソーントン氏は中国駐在経験が長く、習近平指導部とも太いパイプを持つ。最近になって中国が促す北朝鮮との直接対話にティラーソン国務長官が前のめりになったのも「ソーントン氏の助言があった」(米政府関係者)との見方もある。

 ソーントン氏と共に北朝鮮核問題に当たる国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表は15日、訪問先のタイで会見し「制裁だけでなく、直接対話も行うべきだ」と主張。北朝鮮との対話への意欲を隠していない。(共同)