Wednesday, December 20, 2017 11:14 AM

サイバー攻撃、北朝鮮実行 米断定、アカウント閉鎖

 日米など約150カ国で被害が出た5月のサイバー攻撃について、トランプ政権は19日、北朝鮮が実行したと断定したと発表した。マイクロソフトとフェイスブックは北朝鮮傘下のハッカー集団「ラザルス」が関与したと結論付け、攻撃に使われた複数のアカウントを閉鎖するなどの対応を取ったと明らかにした。

 北朝鮮のサイバー攻撃の脅威が高まる中、米国が官民を挙げて悪質なハッキングを阻止する姿勢を示した。ホワイトハウスはトランプ大統領が北朝鮮の攻撃を封じるため、今後もIT企業と協力する方針だと強調した。

 5月の攻撃ではパソコン内のファイルを暗号化し、解除する代わりに金を要求する身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」の「ワナ・クライ(泣きたい)」が使われた。病院や学校、企業などが標的になり、英国を中心に世界で約30万台のパソコンが被害を受けた。日本でもJR東日本や川崎市などでウイルス感染が確認された。(共同)