Thursday, December 21, 2017 11:16 AM

神鋼、3役員を更迭 データ不正を認識

 神戸製鋼所は21日、製品データ改ざん問題の原因究明を進めている外部調査委員会から、アルミ・銅事業部門の執行役員3人が不正を認識していたと報告を受けたと発表した。同社は21日付で3人を更迭した。正式な処分は川崎博也会長兼社長を含む関係者とともに調査完了後に判断する。当初予定していた最終報告の年内公表は断念した。

 3人が自ら不正を行ったり、改ざんを指示したりした事実はないとしたが、「組織ぐるみ」との批判も出そうだ。外部調査委は、神戸製鋼がグループの国内79拠点で進めてきた自主点検作業の約7割に不備があるとして徹底調査しており、関与者はさらに増える可能性もある。

 更迭されたのは常務執行役員の藤井拓己氏(60)、磯野誠昭氏(55)と、執行役員の平田誠二氏(55)。それぞれ所管している事業から外し、執行役員のまま部門長付とした。(共同)