Thursday, January 04, 2018 10:38 AM

18年は1700万台割れも 米新車販売、金利高の懸念

 2017年の米新車販売台数が前年比1・8%減の約1723万台となり、09年以来8年ぶりにマイナスに転じた。18年は1700万台を割り込むとの見方が多い。需要の緩やかな減少に加え、金利上昇という逆風が強まる懸念もあるためだ。自動車関連産業は部品から販売、金融まで裾野が広く、販売減が続けば米景気の重しとなる恐れもある。

 販売台数は17年まで3年連続で1700万台の高水準を維持した。この背景には「米メーカーが大幅な値引きで販売を拡大させた」(業界関係者)上、自動車ローン金利が低水準だったことがある。

 足元ではゼネラル・モーターズ(GM)などが販売台数よりも利益を重視する姿勢を強めており、値引きによる需要の底上げ効果は見込みにくくなっている。(共同)