Thursday, January 04, 2018 10:40 AM

企業トップ、景気回復期待 不祥事で法令順守の声も

 2018年の仕事始めを迎えた多くの企業で4日、経営トップが年頭のあいさつをした。世界経済の好調を背景に国内景気の回復も続くと期待する声が目立った。相次ぎ発覚した製品データ改ざんなどの不祥事を踏まえ、法令順守の徹底を訴える社長も多かった。

 伊藤忠商事の岡藤正広社長は世界経済について「先進国、新興国ともに安定成長が続いており、この流れは今年も続く」と予想。戦後2番目の長さに達したとみられる国内景気の回復継続を予想する声も多かった。

 ただ西武ホールディングスの後藤高志社長は「長い景気回復にもかかわらず、個人が実感を持てない状況だ」と懸念。野村不動産ホールディングスの沓掛英二社長は「大きなリスク要因の一つは、北朝鮮を中心とした地政学的リスクとトランプ政権の運営だ」と警戒した。(共同)