Thursday, January 04, 2018 10:43 AM

トランプ氏、バノン氏に激怒 「正気失った」異例の声明

 トランプ大統領の最側近だったバノン氏が近く出版される政権の暴露本で、ロシアとの接触に絡んでトランプ氏の長男ジュニア氏らを「反逆的」などと非難したと米メディアが3日、一斉に報じた。トランプ氏はこれに対し異例の声明を出し「バノン氏と私は何の関係もない。解任されたとき、彼は職だけでなく正気も失った」と強い不快感を表明した。

 サンダース大統領報道官はバノン氏の非難を知ったトランプ氏が「激怒した」と記者会見で明らかにした。トランプ氏はバノン氏が昨年8月に首席戦略官兼上級顧問を辞任後も頻繁に連絡を取って良好な関係を維持したが、関係悪化は今年11月の中間選挙に向けて混乱要因ともなりそうだ。

 報道によると、バノン氏は暴露本で、大統領選中の2016年6月にジュニア氏や娘婿のクシュナー氏ら選対関係者3人が民主党候補クリントン氏をおとしめる情報を得るためロシア人弁護士らと面会したとされることについて「反逆的でも非愛国的でもないと思ったかもしれないが、私はそうだと考える。すぐに連邦捜査局(FBI)に通報すべきだった」と非難したという。(共同)