Friday, January 05, 2018 10:26 AM

ポテチのため新品種開発 カルビー、10年越し

 スナック菓子大手のカルビーが、ポテトチップス用ジャガイモの新品種の開発に力を入れている。病害虫に強いジャガイモを求め、10年以上をかけて開発した第1号の品種の本格的な収穫が昨年始まった。今後は毎年、新品種を出す計画だ。

 カルビーはポテトチップスや、スナック菓子「じゃがりこ」などを製造するためジャガイモを一日1000トン、年間約30万トン消費している。スナック菓子に使うジャガイモは男爵いもや、メークインといった料理に使うものとは異なり、でんぷん質が多く、糖度が低い品種が加工用として適している。

 ジャガイモ商品の製造を手掛けるカルビーポテト(北海道帯広市)では、良いジャガイモを探して海外のさまざまな品種を探求。いつまでたっても見つからず、「それなら自分たちで作ろう」と、開発に乗り出した。(共同)