Friday, January 05, 2018 10:31 AM

9日に南北高官級会談 平昌五輪中の米韓演習延期

 韓国の文在寅大統領は4日、トランプ大統領と電話会談し、北朝鮮がこれ以上ミサイル発射などの挑発を行わないことを前提に、2〜3月の平昌冬季五輪・パラリンピック中に米韓合同軍事演習を行わないことで合意した。トランプ氏は、南北関係改善が核問題解決にも寄与するとの文氏の要請に応じた。韓国大統領府が発表した。北朝鮮は5日、韓国側が9日開催を提案していた板門店での高官級会談の実施に同意。五輪参加の可能性が高まった。

 南北当局者会談は2015年12月以来で、昨年5月の文政権発足後初めて。北朝鮮は、五輪参加問題と共に南北の「関係改善問題」も議題とする考えを示した。韓国政府は、南北対話が核問題を巡る国際社会の連携に悪影響を与えかねないとの見方を意識し、五輪問題以外への議題拡大に慎重な構えも取り始めた。

 マティス米国防長官は4日、パラリンピック閉会後に演習を実施すると記者団に説明。菅義偉官房長官は5日、五輪中の米韓演習見送りについて「北朝鮮に対する圧力強化の動きを損なうものではない」と述べた。(共同)