Friday, January 05, 2018 10:31 AM

米韓FTA、初の再交渉 主張に隔たり、難航必至

 米国と韓国は5日、首都ワシントンで米韓自由貿易協定(FTA)の再交渉を行う。トランプ政権が韓国に迫った再交渉の初会合。韓国に対する貿易赤字を削減したい米側に対し、韓国側はFTAが両国の経済に良い影響を与えているとして大幅な見直しは必要ないと主張。互いの溝は大きく、難航は必至だ。

 米側は自動車と鉄鋼、ITなどの分野で貿易が不均衡だとしており、再交渉での焦点となる見通し。米国はカナダ、メキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)に関しても再交渉を続けており、通商分野で強硬姿勢を崩していない。トランプ政権は対日貿易赤字に不満を示しており、日本に市場開放を求めて圧力を強める可能性もある。

 米韓FTAは2012年に発効。トランプ政権は協定の破棄をちらつかせ、再交渉に難色を示していた韓国を話し合いのテーブルに着かせた。(共同)