Friday, January 05, 2018 10:33 AM

「内政干渉」と対米反発 イラン、核合意に悪影響も

 イラン全土に拡大した反政府デモを巡り、政治変動へと発展する事態を望むかのようなトランプ大統領の姿勢に、イラン側が「内政干渉」だと反発を強めている。両国関係が一層緊張するのは必至で、2015年にイランと米欧など6カ国が結んだ核合意に悪影響を与える可能性もある。

 「変革の時だ!」「抑圧的な政権は永遠には続かない」。デモが始まった昨年12月28日以降、トランプ氏は複数回ツイッターに投稿。イラン国民は最高指導者ハメネイ師を頂点とする厳格なイスラム革命体制の犠牲者だとの見解を示し、デモ参加者への支持を表明した。

 平和的デモの自由や暴力の自制を求めるのにとどめた欧州や国連と比べると、違いは明白だ。大統領選の不正疑惑に端を発した09年の大規模デモでは、当時のオバマ政権は内政干渉との批判を回避するため主権を尊重する姿勢を示した。(共同)