Friday, January 05, 2018 10:36 AM

トランプ氏、暴露本に圧力 バノン氏孤立、選挙影響も

 トランプ大統領は4日、トランプ政権の暴露本「炎と怒り」の発売停止を出版社や著者に求め、提訴する構えも見せて圧力を加えた。暴露本が原因でトランプ氏と関係が悪化した元政権高官のバノン氏は、会長を務める右派サイトから追放される可能性が取り沙汰されるなど孤立が加速。バノン氏の影響力低下は11月の中間選挙の動向に影響を与えそうだ。

 出版社はトランプ氏の要求を拒否。暴露本の注文が殺到し、予定を前倒しして5日に発売した。

 暴露本は関係者の証言に基づいて「トランプ氏は大統領選で勝つつもりはなかった」などとトランプ氏や家族らの醜聞が多く記載されている。米メディアによると、トランプ氏の弁護士は大統領への名誉毀損に当たるなどとして出版社に発売停止を要求。バノン氏にも情報漏えいをやめるよう求める書簡を送った。(共同)