Tuesday, January 09, 2018 11:03 AM

次回アメリカズカップ挑戦は「険しい」 世界最高峰のヨットレース

 世界最高峰のヨットレース、アメリカズカップ(ア杯)の次回大会は2021年3月に実施される。このほど発表された議定書によると、日本からソフトバンク・チーム・ジャパンが参加した17年夏の第35回大会とは艇の仕様が大きく変更となる。開発資金などの大幅増が予想されるだけに、ソフトバンクの総監督を務めた早福和彦氏は「日本からの再挑戦は険しい道になりそう」と話した。

 第35回大会は全長約15メートルで水中翼を用いて海面から浮き上がる双胴船を採用。開発資金の削減や集客、インターネットを駆使したライブ速報を重視していた。ソフトバンクは15年4月に挑戦を表明してからわずか2年で上位勢とも互角に争える力を付けて挑戦艇決定戦の準決勝まで進んだ。

 しかし防衛艇オラクル(米国)を破ってア杯を手にしたエミレーツ(ニュージーランド)は、自分たちが防衛側に回って艇の規格を主体的に決定できる第36回大会を全長約23メートルの単胴船で争うことにした。(共同)