Tuesday, January 09, 2018 11:08 AM

晴れ着被害、総額数千万円 詐欺容疑視野、神奈川県警

 振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」(横浜市)が突然営業を取りやめ、成人の日に晴れ着を着られない新成人が相次いだ問題で、神奈川県警のほか警視庁や茨城県警などに計約380件の相談が寄せられていることが9日、分かった。神奈川県警によると、代金を支払ったのに振り袖を受け取れないなど1人当たり30万円前後の被害が多く、総額は数千万円に上るとみられる。県警は詐欺容疑を視野に経営状況などを調べる。

 レンタルした草履やバッグなどが届かなかったケースもあったほか、警視庁によると、今後予定されている卒業式や入学式のために、振り袖を予約していた人からの相談も多いという。

 横浜市は9日、市消費生活条例に基づく立ち入り調査のため、同市中区の本社や店舗を訪れたが、従業員らが不在で実施できなかった。成人の日に顧客への着付けに当たった福岡市中央区の店舗入り口には「精いっぱいの対応をしましたが、営業困難となりました」とのコメントが張り出された。(共同)