Tuesday, January 09, 2018 11:12 AM

北朝鮮、平昌五輪参加表明 2年ぶり韓国と会談

 韓国と北朝鮮は9日、南北軍事境界線上の板門店の韓国側施設「平和の家」で、2年1カ月ぶりとなる南北当局間会談を開いた。北朝鮮は韓国・平昌冬季五輪に参加すると正式に表明、両国は五輪成功のため積極協力し、北朝鮮が高官級代表団や選手団を派遣することなどを盛り込んだ共同報道文を採択した。会談の首席代表は閣僚級で、南北会談は韓国の文在寅大統領の政権発足後、初めて。文氏は北朝鮮の五輪参加を緊張緩和につなげたい考えで、会談の行方は朝鮮半島情勢に大きく影響する。

 共同報道文には、軍事的緊張を解消しなければならないとの見解で一致し、これに向け軍当局間会談を開催することも盛り込まれた。

 韓国代表団は北朝鮮に、五輪で合同の入場行進、応援団結成を要請。緊張を高める行為の中断や非核化に向けた対話再開も提案した。2月の旧正月を契機に離散家族再会事業を行うため、赤十字会談の実施も北朝鮮側に提案した。離散家族再会は2015年10月を最後に行われていない。(共同)