Thursday, January 11, 2018 11:30 AM

コメ増産、12道県止まり 減反廃止後も半数横ばい

 国による生産調整(減反)が廃止となる2018年産米に関し、45道府県が設ける生産量の「目安」が11日、出そろった。減反時代の17年産で立てた目標量より増やしたのは北海道など12道県にとどまり、半数近くの22県は据え置き、8県は減らした。単純比較できない新潟、京都、兵庫を除く42道県の目安量の合計は1万2640トン(0.2%)の伸びだった。

 自由な経営判断でコメを作れるようにする農政の転換後も、値下がりにつながる増産に慎重な姿勢が表れた。ただ目安に生産現場への強制力はなく、減反に参加した農家への補助金がなくなるため、実際の収穫量は目安を超える可能性もある。

 目安は、国が主食用米を中心に産地に割り当ててきた生産数量目標に代わるもの。東京、大阪を除く道府県の農業再生協議会などが決め、大半は作付面積も示した。(共同)