Tuesday, January 16, 2018 10:28 AM

イプシロンあす打ち上げ 衛星分離する装置改良

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午前6時6分、小型ロケットの「イプシロン」3号機を鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる。2013年の1号機や16年の2号機に比べ、人工衛星を分離する装置などを改良した。イプシロンとしては初めて民間の衛星を打ち上げる。

 イプシロンは、小型の衛星を低コストで打ち上げるために、人工知能などの技術を取り入れて開発された固体燃料ロケット。3号機では衛星を切り離す際の衝撃を軽減させる装置を新たに採用。火薬を使わない仕組みで、H2Aでは既に実証済みだ。軌道投入の精度を高めるため、衛星の姿勢を制御する小型の噴射装置も付けた。

 1、2号機はJAXAの衛星を打ち上げたが、今回はNECの小型の地球観測衛星「ASNARO(アスナロ)2」を搭載する。高性能レーダーで地表の1メートルの物体を識別でき、夜間や雲があっても画像を撮影できる。NECが運用し、災害現場の状況把握などに活用する。(共同)