Tuesday, January 16, 2018 10:30 AM

訪日消費4兆4000億円 17年推計、過去最高

 観光庁は16日、2017年に日本を訪れた外国人旅行者の消費額が推計で前年比17.8%増の4兆4161億円となり、過去最高を更新したと発表した。先週公表した17年の訪日客数も過去最多の2869万1000人を記録しており、アジアを中心に急増する旅行者の消費が押し上げ要因となった。

 一方、1人当たりの消費額は1.3%減の15万3921円。マイナス11.5%だった16年よりも減少幅は縮小したが、上半期(1〜6月)の中国人らの「爆買い」の沈静化が響いた。

 政府は、東京五輪・パラリンピックが開かれる20年に訪日客数4000万人、消費額8兆円とする目標を掲げている。田村明比古観光庁長官は16日の記者会見で「客数は堅調だが、消費額はさらなる努力が必要だ」と指摘。消費の拡大に向け、観光地での滞在時間を延ばしたり、夜間も楽しめる観光スポットを増やしたりする取り組みに力を入れる考えを示した。(共同)