Tuesday, January 16, 2018 10:32 AM

加盟国拡大、最高格付けも AIIB2年、人材は不足

 中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)は16日、開業2周年を迎えた。承認済みの加盟国数は当初の57から84カ国・地域に拡大し、投融資実績は24件、約42億ドル(約4700億円)に達する。債券発行の前提となる格付けも最高位を取得し、国際的な信用力を高めつつある。一方、人材不足が大きな課題となっている。

 AIIBは2015年12月に設立され、16年1月に開業。昨年12月に南太平洋のクック諸島やエクアドルなど4カ国の加盟を承認するなど加盟の輪は世界中に広がり、AIIBの金立群総裁は「国際社会のわれわれに対する信頼の表れだ」と胸を張る。一方、日本は運営の透明性への懸念を理由に、米国とともに参加を見送っている。

 昨年6月にムーディーズ・インベスターズ・サービスから最高位の格付け「Aaa」を取得。その後、欧州系のフィッチ・レーティングスも最高位の格付けを与え、債券発行の条件が整った。新華社電によると、早ければ今年6月にも債券を発行し、業務拡大のために資金を調達する。(共同)