Wednesday, January 17, 2018 10:32 AM

北朝鮮に独自制裁強化 20カ国、非核化へ圧力

 カナダ西部バンクーバーで開かれた北朝鮮問題に関する20カ国の外相会合は16日、各国が独自制裁を強化することで一致し、閉会した。主催国の米国とカナダが議長総括を発表した。圧力を強化し核・ミサイル開発の放棄を迫るが、経済関係の深い中国やロシアは参加しておらず、効果は限定的とみられる。日米などは韓国と北朝鮮の対話を注視し、具体策を判断する。

 日米韓3カ国の外相は16日の会談で、圧力の継続と強化に向け国際社会を主導することを確認した。河野太郎外相は英国やトルコ、デンマーク、ニュージーランドなどの外相らとも意見交換し「圧力の最大化で完全に一致した」と語った。

 独自制裁は国連加盟国に義務付けられる国連安全保障理事会の制裁決議とは異なり、各国の裁量で科す。常任理事国として拒否権を持つ中露に配慮する必要がないため、厳しい内容も可能だ。日本政府関係者によると、会合では北朝鮮との経済、外交関係の縮小、断絶などの案が提示された。(共同)