Wednesday, January 17, 2018 10:33 AM

移民送還猶予で最高裁上訴 米政権「迅速に解決」

 トランプ政権は16日、親に連れられて入国した若者の不法移民に対する強制送還の猶予措置を打ち切った政権の決定をサンフランシスコ連邦地裁が一時的に差し止める仮処分命令を出したのを不服として、最高裁に上訴する方針を明らかにした。

 司法省は声明で、サンフランシスコ連邦高裁に16日に上訴したことを明らかにした上で、「迅速で公平な解決」のため最高裁にも今週後半に上訴する「異例の対応」をするとした。同連邦高裁はリベラルな判断で知られ、政権が敗訴する可能性が高いため、保守系判事が多数を占める最高裁の判断を仰ぐとみられる。

 地裁判断を受け、国土安全保障省の市民権移民局は13日、猶予措置の更新手続きの受け付けを再開したと発表。だがセッションズ司法長官は声明で、一つの連邦地裁の決定によって全米で猶予措置が有効になるのは問題だとの考えを示した。(共同)