Wednesday, January 17, 2018 10:34 AM

国際社会は資金拠出を 米の支援凍結で国連機関

 トランプ政権が国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を一部凍結したことを受け、UNRWAのクレヘンビュール事務局長は17日声明を出し、パレスチナ難民への支援事業を継続するため、国際社会にさらなる資金拠出を呼び掛けた。

 クレヘンビュール氏は「数百万人の難民の尊厳と安全が危機にひんしている。ヨルダンやレバノン、シリア、ヨルダン川西岸、自治区ガザ(の難民)には緊急の食料支援が必要だ」と主張。支援が滞れば「中東地域が不安定化する」と訴えた。

 UNRWAは1948年の第1次中東戦争後に発生したパレスチナ難民の救済を目的に設置され、50年5月に活動を開始した。現在パレスチナ難民は子孫を含め530万人以上に上り、UNRWAが教育、医療などのサービスを実施している。活動資金は各国政府と国際機関などからの任意拠出に依存している。(共同)