Wednesday, January 17, 2018 10:35 AM

鎮魂と継承、雨の黙とう 世代超え、東北にも誓い

 6434人が亡くなった阪神大震災は17日、発生から23年となり、兵庫県内各地では雨の中、市民らが鎮魂と記憶の継承の願いを込め、黙とうをささげた。南海トラフ巨大地震など将来の自然災害への懸念も広がる。世代をまたいで震災の経験や復興への歩みを引き継いでいくことができるかが課題となっている。

 神戸市中央区の公園「東遊園地」の追悼の集いでは、同市須磨区の在日コリアン2世崔敏夫さん(76)が遺族代表として、次男秀光さん=当時(20)=を失った悲しみを述べた。

 「昨日のようで実感が湧かない。夢であってほしい」という崔さんは「安心して住みよい町づくりを目指し頑張るのが息子のため」と訴えた。神戸市の久元喜造市長は、震災を教訓に災害に備えるとして「防災や減災に貢献し続けたい」とあいさつした。(共同)