Thursday, January 18, 2018 11:17 AM

メキシコ国営石油、三井物産と提携〜コークス生産施設の建設で

 メキシコの国営石油会社ペメックス(Pemex)が、イダルゴ州トゥーラの製油所にコークス生産施設を建設する事業のパートナーとして三井物産を選んだことが分かった。

 ロイター通信が関係者2人の話として伝えたところによると、三井に決定したのは2017年12月の会議で、予定より2カ月遅れた。提携の詳細に関する交渉はまだ続いており、正式発表は18年1〜3月期末になる見通しだという。

 ペメックスは、14年末から始まった世界的な石油価格の低迷と債務の増加で主要プロジェクトを資金面で支える提携企業を探さなくてはならなくなった。トゥーラのコークス事業は総工費26億ドルで、同社はこれまでに12億4000万ドルを投資しており、パートナーは残りの資金を負担する必要がある。

 トゥーラ製油所はペメックスが国内に所有する6つの製油所のうち2番目に大きく、1日31万5000バレルの原油を処理できるが、17年1〜11月の処理量は1日平均 21万9000バレルにとどまった。ペメックスは、新しいコークス生産施設を作れば処理能力が高まり、ガソリン生産量が40%増加すると見ている。

 施設の建設工事は14年末に始まった。パートナー企業の参加で21年には完成する見通しとなっている。