Thursday, January 18, 2018 11:18 AM

「脱オバマ」道半ば 公約に難渋、司法は保守化

 トランプ大統領が就任して20日で1年となる。こだわってきたのは「脱オバマ」。議会審議がいらない大統領令でオバマ前政権の政策を次々に転換したが、立法措置を伴う公約の実現にはてこずり、大型減税を柱とする税制改革法の成立で、ようやく成果を上げた。一方で最高裁などの判事人事はペースが速く、司法の保守化を進めている。

 トランプ氏は17日、ツイッターで「(過激派組織)『イスラム国』は退却し、米経済は好調だ。偏向したメディアを含め、克服できないものはない!」と実績を誇示し、政権2年目への意欲を表明した。

 最重要公約は前政権の医療保険制度(オバマケア)を廃止し、新制度に置き換えることだった。就任初日にオバマケア見直しを指示する大統領令に署名、法案成立に相当のエネルギーを費やしたが、民主党の抵抗や身内の共和党内の対立で頓挫した。(共同)