Thursday, January 18, 2018 11:19 AM

世界の独裁者の弾圧誘発 米与党議員、大統領批判

 米与党共和党のフレーク上院議員は17日、上院本会議で演説し、トランプ大統領が主要メディアを「国民の敵」と執拗に攻撃していることについて、旧ソ連の独裁者スターリンになぞらえ、世界の強権的な指導者にメディア弾圧の口実を与えていると批判した。

 フレーク氏は「国民の敵」は、スターリンが政敵を粛清するのに使った言葉だと言及。トランプ氏が否定的な報道を「フェイク(偽)ニュース」と糾弾しているのを念頭に「自身の利益に沿うように事実をねじ曲げるのは誤りだ」として、大統領の権力乱用を看過すべきではないと同僚議員に呼び掛けた。

 さらに、悪影響は米国にとどまらず、トランプ氏が言論弾圧を「世界の独裁者や全体主義者にけしかけている」のは容認できないと強い言葉で非難した。(共同)