Thursday, January 18, 2018 11:21 AM

廃棄物建屋で放射性物質 浜岡原発、昨年もトラブル

 中部電力は18日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の「廃棄物減容処理装置建屋」の2階で、床に放射性物質を含む粒状の樹脂が広がって堆積しているのが見つかったと発表した。作業員の被ばくや、外部への漏えいはないという。

 同じ建屋では昨年5月にも、原子炉の冷却水浄化に使った樹脂が、作業の手順ミスが原因で地下の排水口から噴き出すトラブルが発生。中部電は関連や詳しい原因を調べている。

 中部電によると、樹脂は直径約0.5ミリでピンク色をしており、昨年見つかった樹脂と同様の形状。建屋の空気浄化装置の排水口周辺に縦約1.3メートル、横約0.8メートルにわたって広がっていた。最大で1平方センチ当たり105ベクレルと、保安規定で定める基準の40ベクレルを上回る放射性物質が検出されたため、周囲を立ち入り制限にした。18日午前11時ごろ、装置を点検中だった協力会社の社員が発見した。(共同)