Thursday, January 18, 2018 11:23 AM

北朝鮮、トップの人選不明 高官代表団の議論先送り

 韓国と北朝鮮が平昌冬季五輪での合同チーム結成などで合意した17日の次官級協議について、韓国統一省は同日深夜、北朝鮮が9日の閣僚級会談で派遣すると表明した高官級代表団に関する議論の先送りを主張し、話し合いに入れなかったと明らかにした。このため、選手らを含む代表団全体のトップの人選は不明のままだ。

 北朝鮮は平昌派遣の高官に国際社会から核問題での協議に応じるよう働き掛けがあることも想定し、顔触れを直前まで明らかにしない方が得策だと考えている可能性もある。同省の千海成次官によると、北朝鮮は高官派遣を「後で議論しよう」とだけ主張した。

 また同省当局者は18日、五輪やパラリンピックの前後に韓国を訪問する少なくとも550人に上る北朝鮮選手団や応援団などの滞在や移動にかかる費用負担問題は「具体的に論議されなかった」とした。滞在費などの支援は国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議に抵触する可能性があり、韓国は名目や提供方法を慎重に検討している。(共同)