Friday, January 19, 2018 11:13 AM

2号機で溶融核燃料初確認 東電福島第1原発調査

 東京電力は19日、福島第1原発2号機でカメラ付きのパイプを使った原子炉格納容器内部の調査を実施した。格納容器底部に燃料集合体の一部が落下しているのを確認し、その周辺で見つかった堆積物は溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性が高いと明らかにした。

 2号機でデブリの可能性が高い物体を確認したのは初めて。記者会見した東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は「デブリで原子炉圧力容器の底部に穴が開き、圧力容器内の燃料集合体が落下した。デブリに間違いないだろう」と述べた。

 これまでの解析では、2号機ではデブリの多くが圧力容器内に残り、一部が圧力容器の底を抜け、格納容器の底部付近に落ちたと推定されていたが、調査結果はほぼ合致する状況。(共同)