Friday, January 19, 2018 11:15 AM

就任1年で株31.9%上昇 トランプ氏、81年以降最大

 トランプ大統領の就任から20日で1年。ニューヨーク株式市場の代表的な指数であるダウ工業株30種平均は18日の終値が就任直前と比べて31.9%上昇した。1981年以降に就任した歴代大統領6人の中で、就任後1年間の株価上昇率は最大となりそうだ。

 大型減税や規制緩和といった経済政策への期待が相場を押し上げる構図は「トランプ相場」と呼ばれ、トランプ氏も「これこそが米国を再び偉大にするということだ」(5日のツイッター投稿)と胸を張る。しかし「上昇ペースが速すぎる」(米アナリスト)と過熱感を指摘する声も大きくなりつつある。

 81年に就任したレーガン氏からトランプ氏まで歴代大統領6人について、それぞれの就任直前から1年間のダウ平均を調べると、トランプ氏に次ぐ上昇率を記録したのは28.0%のオバマ氏だ。背景には、2008年秋のリーマン・ショック後の世界的な金融緩和でカネ余りが生じ、大量の資金が市場に流れ込んだことがある。(共同)