Monday, January 22, 2018 11:22 AM

TPP11署名へカナダ説得 条文確定目指し首席会合

 米国を除く環太平洋連携協定(TPP)参加11カ国は22日、東京都内で首席交渉官会合を開いた。23日まで。議長国の日本は早期署名に消極的なカナダを説得し、3月上旬をめどとする署名式の開催日・場所の決定までこぎ着けたい考え。米離脱に伴い効力を凍結する項目も決め、新協定の条文確定を目指す。

 茂木敏充経済再生担当相は冒頭で「この会合が最後の会合となるよう期待する」と決着を呼び掛けたが、初日の議論は難航。渋谷和久政策調整統括官は22日夜、例外措置を求めるカナダの主張に関し「まだ各国との溝が十分に埋まっていない」と記者団に説明した。

 カナダは昨年11月、ベトナムで開かれた閣僚会合で大筋合意した直後に異論を唱えるなど、波乱要因になっている。カナダ国内のフランス語文化を保護するため、外国映画の放映などを規制する「文化例外」を認めるよう要求。一方、他国は協定の修正に当たるとして受け入れない立場だ。(共同)