Tuesday, January 23, 2018 10:32 AM

米中摩擦がエスカレート 強硬措置に対抗策も

 トランプ政権が、太陽電池製品などを対象とする緊急輸入制限(セーフガード)の発動を決めた。米政権は巨額の対中貿易赤字にいらだちを強めており、強硬措置を次々と打ち出す構えだ。中国も強く反発し、対抗策を検討。米中両大国の通商摩擦がエスカレートしてきた。

 中国商務省は23日「米国は貿易制限措置の使用を控え、多国的貿易ルールを順守すべきだ」と訴えた。今回のセーフガードについて韓国は世界貿易機関(WTO)に米国を提訴すると表明しており、中国も同調する可能性がある。

 米通商代表部(USTR)は22日、「世界サプライチェーン(部品の調達・供給網)を支配するため、中国は補助金などを用いて生産能力を拡大してきた」と、中国の太陽電池に関する産業政策を強く批判した。(共同)