Tuesday, January 23, 2018 10:33 AM

関係改善、往来推進で一致 日中両国の議会が交流

 衆院と、中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)の代表者による「日中議会交流委員会」の会合が23日、国会内で開かれた。今年、日中平和友好条約締結40年であることを踏まえ、関係改善に努め、要人らの相互往来を推進すると確認した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮問題の解決へ日中間の協力が必要だとの認識で一致。日中韓3カ国首脳会談を早期に開く重要性についても認識を共有した。

 交流委員会の日本側団長の古屋圭司衆院議院運営委員長(自民党)は、北朝鮮への国連安全保障理事会の制裁決議に関し「さらなる強化と徹底した実行を期待する」と中国側に求めた。中国海軍の潜水艦が沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を潜航したことに触れ「新たな形で緊張を一方的に高める行為であり、深刻に懸念する。日中関係改善の流れを阻害することのないようにすべきだ」と述べた。日本側は、与野党議員が参加した。

 中国側団長の陳竺・全人代常務委員会副委員長は尖閣について「中国の固有の領土。中国の立場は、はっきりしている」と主張。中国が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関し「日本は積極的に参加し、共に協力できる新しいジャンルをつくり出してほしい」と要請した。(共同)