Tuesday, January 23, 2018 10:33 AM

大林組の白石社長辞任 リニア談合事件で引責

 大林組は23日、リニア中央新幹線工事の談合事件を受け、白石達社長(70)が辞任すると発表した。後任には蓮輪賢治取締役専務執行役員(64)を充てる。3月1日付。大林組は談合事件を巡って当局から捜査を受け、公正取引委員会に不正な受注調整を認めて既に申告したことが判明しており、事実上の引責辞任とみられる。2007年の前社長に続き、談合事件でトップが辞任する異例の事態となった。

 リニア談合事件では大林組のほか、清水建設も独禁法の課徴金減免制度に基づき、公正取引委員会に違反を自主申告したとされる。今後の捜査次第では、ゼネコン各社に経営体制刷新の動きが広がる可能性もある。

 白石社長は6月下旬の株主総会で取締役も退任し、相談役に就く。土木本部長としてリニア工事を担当していた土屋幸三郎副社長(66)も23日付で辞任する。土屋氏から一身上の都合で辞任したいとの申し出があった。(共同)