Tuesday, January 23, 2018 10:34 AM

NAFTA、車関税で攻防 交渉会合開始、閣僚協議も

 米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第6回会合が23日、カナダのモントリオールで始まった。最大の争点である乗用車関税を巡って激しい攻防が繰り広げられるのは必至。最終日の29日の閣僚協議で進展がなければ、米国が協定を離脱する恐れが強まりそうだ。

 交渉会合は昨年11月にメキシコで開催して以来。今月10日、カナダがトランプ政権の貿易政策は不当だとして、米国を世界貿易機関(WTO)に提訴したことも再交渉の波乱要因となる。

 現行協定は乗用車の全部品の62.5%以上を3カ国内で調達すれば、完成車の関税がゼロになると定める。米国は調達率を85%以上に引き上げ、かつ全部品の50%が米国製ならば関税をゼロにすることを要求している。(共同)