Tuesday, January 23, 2018 10:35 AM

米、緊急輸入制限を発動へ 16年ぶり、中韓が反発

 米通商代表部(USTR)は22日、トランプ大統領が太陽電池製品と住宅向け大型洗濯機を対象に緊急輸入制限(セーフガード)の発動を承認したと発表した。米メディアによると、発動は2002年以来約16年ぶりとなる。いずれも輸入急増で米国のメーカーが深刻な被害を受けていると判断した。中国や韓国の企業を念頭に置いている。

 今回の措置に中国と韓国は反発。中国商務省の当局者は23日「強い不満を表明する」との談話を発表し、韓国は、世界貿易機関(WTO)に提訴すると表明した。中国も同調する可能性がある。米中両大国の通商摩擦がエスカレートしてきた。

 USTRのライトハイザー代表は「大統領の行動はトランプ政権がいつでも米国の労働者や企業を守ることを示した」とするコメントを出した。トランプ氏が23日、正式に表明する見通しだ。(共同)