Wednesday, January 24, 2018 11:11 AM

米農産物の輸出好調 年1400億ドル、日本向けも多く

 米国産農産物の輸出が好調だ。世界経済の回復を追い風に年間1400億ドル(約15兆円)程度の高水準が続く見通し。農産物の貿易黒字も増加傾向にあり、トランプ政権が問題視する赤字の削減に貢献しそうだ。日本への輸出額は中国、カナダ、メキシコに次いで4番目に多く、米国にとって重要な市場になっている。

 米農務省によると、2017会計年度(16年10月〜17年9月)の輸出額は1405億ドルで、前年度比8.4%増えた。大豆やトウモロコシ、小麦、牛肉など主力の農産物の輸出が伸び、年度としては過去3番目に輸出額が多かった。中国、カナダ、メキシコ向けが全体の4割強を占めた。日本向けは118億ドルで、全体の8.4%だった。

 農務省は18年度の輸出額を前年度並みの1400億ドルと予想。日本向けは111億ドルで、4番目の定位置を維持するとみている。農務省は「ドルは多くの貿易上の相手国や競合国の通貨と比べ、弱くなる傾向がみられる」と指摘。ドル安が輸出を支える可能性もある。(共同)