Wednesday, January 24, 2018 11:12 AM

北朝鮮船へ積み荷移動か 日本政府、国連に初通報

 外務省は、北朝鮮船籍タンカーが20日早朝に東シナ海の公海上でドミニカ船籍タンカーに横付けしていたのを確認し、国連に通報したと24日発表した。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に反し、積み荷を移し替える「瀬取り」の実施が強く疑われると判断した。

 海上自衛隊のP3C哨戒機が発見し、写真を撮影。防衛省が内閣官房や外務省などと分析を進め、24日に瀬取りと判断した。自衛隊が確認した瀬取りの情報に基づき、日本政府が国連に通報したのは初めて。米側の要請に応じ、海自艦艇や哨戒機が昨年末から警戒監視を続けている。

 外務省や防衛省によると、明確には船から船に物資を移す様子は確認できなかったが、夜明け前の暗い中、2国の船が横付けした上で照明をつけて何らかの作業をしているのを確認した。いずれもタンカーだったことから石油などが移し替えられた可能性がある。(共同)