Wednesday, January 24, 2018 11:13 AM

「水蒸気噴火」強まる 火砕流1.8キロ到達か

 噴火で12人が死傷した草津白根山の本白根山(群馬県草津町、2171メートル)を調査した産業技術総合研究所や火山研究者は24日、マグマの噴出を伴わない水蒸気噴火の可能性が高いとの分析結果を明らかにした。現場で採取した噴石や火山灰から、新しいマグマの存在を示す物質が検出されなかった。噴火の規模は小さかったとみられるが、今後の活動には引き続き注意が必要としている。

 映像を見た専門家は火砕流が1.8キロ先まで達し、20センチ程度の噴石が500メートルの範囲に飛んだと指摘した。

 東京工業大・草津白根火山観測所の野上健治教授(地球化学)は24日夕、草津町役場で記者会見し、噴火口が少なくとも2カ所あるとの見方を示した。現場には直径1メートルの大きな噴石もあった。(共同)