Friday, February 02, 2018 10:23 AM

限定攻撃「無謀な賭け」 北朝鮮で元米国防長官

 ヘーゲル元国防長官は1日までに、トランプ政権が北朝鮮に対する限定攻撃を軍事オプションの一つとして検討していることについて「無謀な賭けだ。私なら乗らない」と述べ、実行すれば日本も惨事を免れないと警告した。米軍事専門サイトがインタビューを掲載した。

 トランプ政権は北朝鮮への制裁などで外交圧力を強める一方、ミサイル関連施設などを標的に限定的な攻撃を加えて核・ミサイル開発に歯止めをかける「ブラッディ・ノーズ(鼻血)作戦」を選択肢の一つとして検討。ただ、国務省のナウアート報道官は1日の記者会見で、朝鮮半島の非核化実現のために「外交こそ好ましいアプローチだ」と強調した。

 ヘーゲル氏は米国が限定攻撃を実施した場合、北朝鮮による反撃で全面的な核戦争に発展する懸念が強いと指摘、「文字通り韓国で数百万人が犠牲になり、数万人の米国人も命を落とす。日本も大惨事を免れないだろう」と話した。北朝鮮に関与することは「降伏でも譲歩でもない」と述べ、外交解決への注力を求めた。(共同)