Monday, February 05, 2018 11:42 AM

9条改憲に「十分な理由」 首相、自衛隊明記で持論

 安倍晋三首相は5日の衆院予算委員会で、憲法9条に自衛隊を明記する自らの憲法改正案について「命を賭して任務を遂行している者の正当性を明確化することは、わが国の安全の根幹に関わる。憲法改正の十分な理由になる」と持論を述べた。改憲案が国民投票で承認されなくても、自衛隊の合憲性は「変わらない」との認識も示した。

 希望の党の玉木雄一郎代表が自衛隊明記案に関し「自衛権の議論を正面からしていない」とただしたのに答えた。

 首相は「自衛隊にとって大切なことは命を懸けて日本を守るという誇りだ」と改憲案の意義を強調。国民投票で改憲案が承認されない場合に自衛隊違憲論が出かねないとの指摘に対し「自衛隊が合憲であるということは、明確な一貫した政府の立場だ」と述べた。(共同)