Wednesday, February 07, 2018 10:57 AM

大リーグ選手会、消極補強を非難 停滞FA、機構は反論

 大リーグ選手会のトニー・クラーク専務理事は6日、バッテリー組のキャンプ集合日が1週間後に迫っているにもかかわらず、ドジャースからフリーエージェント(FA)になったダルビッシュ有投手ら多くの選手の交渉が停滞している現状を受け「かなりのチームが最下位争いに熱心で、私たちの競技の誠実さを脅かしている」と補強に消極的な球団を非難する声明を発表した。

 これに対し、大リーグ機構は「球団はファンに勝利をもたらすことを約束している。オーナーも勝つために球団を保有し、複数年で戦略を練っている」と反論する声明を出した。

 今オフは財政的に余裕のある球団でも年俸総額を削減するため大型契約を避ける傾向が強く、代理人からも批判の声が相次いでいる。クラーク専務理事は「収入や球団の資産価値は記録的な高値をつけているのに、まだ所属先が決まらない選手が多い。キャンプは新しいシーズンへの希望につながるものだが、現状はチームとファンの間の信用を失うものだ」と厳しい姿勢を示した。(共同)