Wednesday, February 07, 2018 10:57 AM
「使える核」を正当化 敵の攻撃抑止と米長官
マティス国防長官は6日、新たな核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」に「使える核」と称される小型核の開発などを盛り込んだのは、敵国の核攻撃を抑止することが目的であり「むしろ核使用のハードルは高まる」と強調した。下院軍事委員会公聴会で証言した。
トランプ政権が2日発表したNPRは、爆発力を抑えた小型核を弾道ミサイルに搭載する方針を明示したほか、通常兵器攻撃に対する核報復を示唆。米国が核使用に踏み切りやすくなるとの懸念が強まっている。
マティス氏は、小型戦術核開発を進めるロシアが欧州での核使用も辞さない姿勢を示していることを念頭に、爆発力の高い通常核だけでは迅速な反撃に踏み切れない恐れがあり、敵による先制使用の誘因になりかねないと述べた。また、核兵器の大幅な近代化に国防費の6.4%を充てる必要があるとし、議会に迅速な予算措置を求めた。(共同)
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