Wednesday, February 07, 2018 10:59 AM

シリア空爆死者130人超 国連、塩素ガス調査へ

 内戦が続くシリアの首都ダマスカス近郊で7日、アサド政権軍は反体制派が支配する東グータ地区への空爆を継続し、シリア人権監視団(英国)によると、新たに子どもを含む市民ら23人が死亡した。5日からの3日間で死者数は計130人を突破、最近では異例の大規模空爆となった。

 同地区と北西部イドリブ県サラケブでは、塩素ガス弾攻撃が行われたとの情報があり、反体制派側は政権軍の関与を指摘。国連人権理事会が任命したシリア内戦に関する国際調査委員会は6日、調査開始を発表した。アサド政権は一貫して化学兵器使用を否定している。

 イドリブ県では3日、政権軍を支援するロシア空軍機が撃墜され、地上での戦闘の末にパイロットが死亡。イスラム過激派が撃墜の声明を出した。その後、ロシア軍は同県内で激しい報復攻撃を実施。政権軍も反体制派地域への攻撃を続けている。(共同)