Wednesday, February 07, 2018 11:02 AM

宮大工の技術、申請へ ユネスコ無形文化遺産

 国の文化審議会は7日、2020年の登録を目指す国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の候補として、宮大工や左官などが継承する「伝統建築工匠の技」を選定した。「木造建造物を受け継ぐための伝統技術」とのサブタイトルを付け、政府が今年3月末までに登録を申請する。

 専門家の評価機関による事前審査を経て、20年11月ごろに開かれるユネスコ政府間委員会で登録の可否が審査される見通し。政府は伝統技術の保護に加え、20年東京五輪・パラリンピックの機会も捉え日本文化の発信につなげる考えだ。

 対象は、寺社や古民家の修理に欠かせず、国の文化財の一種「選定保存技術」になっている14分野の技術。檜皮ぶきをはじめとする屋根ふきや、彩色、漆塗り、手縫いの畳製作技術などが含まれる。(共同)